「ポロポロ期」とは、医療脱毛の照射からしばらくたったころに、照射した部位の毛が自然に抜け落ちる時期のことです。
医師監修の医療機関の解説では、施術から1〜3週間後に始まり、熱破壊式の機器では1〜2週間、蓄熱式では2〜4週間が目安とされています。抜けかけの毛は引き抜かず、自然に抜けるのを待つのが基本です。
この記事では、ポロポロ期のしくみと期間の目安、毛が抜けないときに考えられる理由、この時期の過ごし方を整理します。
ポロポロ期とは — 何が起きているのか
レーザーの熱で毛をつくる組織(毛乳頭やバルジ領域)がダメージを受けると、その毛穴の毛は成長が止まり、やがて皮膚の外へ押し出されるように抜けていきます。この「照射された毛がまとまって抜ける時期」が、一般にポロポロ期と呼ばれています。
照射の直後に毛が抜けるわけではない点がポイントです。照射した当日や数日のあいだは、見た目の変化はほとんどありません。毛の構造とレーザーが狙う場所は教科書 第2章「毛と脱毛のしくみ」で図解しています。
要点:照射の直後に毛が残っていても、失敗とは限りません。変化が見えてくるのは、早くても1週間ほどたってからです。
いつから始まり、どのくらい続く?
熱破壊式
始まる時期の目安:照射後1〜2週間
特徴:毛乳頭を高温で破壊する方式。抜け始めが比較的早い
蓄熱式
始まる時期の目安:照射後2〜4週間
特徴:じわじわと熱を加える方式。抜け方がゆるやかで、変化を感じにくいことがある
※出典:LIGHT CLINIC(吹田真一医師監修)の解説。レジーナクリニックは「照射した1週間〜2週間後に、徐々に毛が抜け落ちていきます」と案内しています。時期には個人差・部位差があります。
同じ医師監修の解説では、抜ける量が最も目立つのは施術から2〜3週間後とされています。自分が受けている機器がどちらの方式かわからない場合は、施術時に確認しておくと、経過を判断しやすくなります。方式の違いは教科書 第3章「レーザーの種類と脱毛機」で解説しています。
毛が抜けない・抜けにくいときに考えられる理由
ポロポロ期がはっきりしないからといって、効果が出ていないとは言い切れません。考えられる理由は次のとおりです。
休止期の毛が多かった
レーザーが効くのは成長期の毛だけです。照射時に休止期だった毛は、その回では処理されません。
蓄熱式で変化がゆるやか
蓄熱式は抜け方がゆるやかで、まとめて抜ける感覚が少ないことがあります。
産毛で目立ちにくい
細い毛は、抜けていても気づきにくいことがあります。
照射漏れ・出力不足
帯状や四角く毛が残る場合は、照射漏れの可能性があります。医療機関に相談しましょう。
照射漏れについては、施術から一定期間内であれば再照射に対応している医療機関があります。申告の期限は医療機関ごとに異なるため、施術後の案内を確認しておきましょう。
ポロポロ期にやってはいけないこと
抜けかけの毛を毛抜きで抜く:毛穴を傷つけ、毛嚢炎(毛穴の炎症)や埋没毛の原因になります
肌を強くこする:ナイロンタオルや強いスクラブは、照射後の肌の刺激になります
施術直後のシェービング:施術後3日間は控えるよう案内している医療機関があります
日焼け:照射後の肌は敏感で、色素沈着の原因になります
施術当日の長風呂・激しい運動・飲酒:血行がよくなり、赤みやかゆみが出やすくなります
自然に抜けていく毛は、入浴や洗顔のときにやさしく洗うだけで十分です。抜けかけの毛が気になっても、自然に抜けるのを待ちましょう。
ポロポロ期のあとに毛が生えてきたら
ポロポロ期が過ぎると、しばらくして再び毛が生えてきます。これは効果がなかったのではなく、前回の照射時に休止期だった毛が成長期に入り、表面に出てきたものです。
この毛を次の照射で処理していくため、医療脱毛は2〜3か月おきに照射を重ねます。日本美容医療協会は、「初回の治療では毛根のほとんどを焼き切ることはできません。最低3〜5回のレーザー照射が必要です」としています。回数の目安は教科書 第4章「効果・回数・期間」にまとめています。
照射当日:見た目の変化はほぼなし
1〜3週間後:ポロポロ期
その後:休止期だった毛が生える
2〜3か月後:次の照射
何回目から「減った」と感じやすい?
ポロポロ期は照射のたびに起こりますが、「毛が減った」と感じるタイミングは回数によって変わります。1回目は、照射時に成長期だった一部の毛だけが処理されるため、抜けたあとに休止期だった毛が生えてきて、変化がわかりにくいことがあります。
照射を重ねるにつれて、生えてくる毛の量が減り、毛が細くなったり、生えるスピードが遅くなったりといった変化を感じやすくなります。どの回数でどのくらい変わるかは、部位や毛質、機器によって個人差があります。部位別の回数の目安は教科書 第4章「効果・回数・期間」を参考にしてください。
経過を記録しておくと役立つこと
ポロポロ期の始まりや毛の残り方は、日がたつと記憶があいまいになりがちです。照射した日と、毛が抜け始めた日、気になった部分をメモや写真で残しておくと、次の施術時に医師・看護師へ具体的に伝えられます。
照射した日と部位
毛が抜け始めた日と、抜け方(まとめて抜けた・ほとんど変化がない など)
帯状・四角く残っている部分がないか(照射漏れの確認)
赤み・かゆみ・ブツブツが出た日と、その後の経過
照射漏れが疑われる場合や、赤みやかゆみが続く場合は、記録をもとに早めに医療機関へ相談しましょう。
よくある質問
入浴中に毛が抜けても大丈夫ですか?
自然に抜けるのは問題ありません。ただし、抜こうとして強くこするのは避け、やさしく洗うようにしてください。
ポロポロ期のあいだに自己処理をしてもよいですか?
伸びてきた毛は電気シェーバーで処理するのが基本です。施術直後の数日はシェービングを控えるよう案内している医療機関もあるため、施術後の案内に従ってください。
1回目のあと、ポロポロ期を感じませんでした。効果がないのでしょうか?
1回目は休止期の毛が多い、蓄熱式で変化がゆるやか、などの理由で実感しにくいことがあります。回数を重ねても変化を感じない場合は、出力や機器について医療機関に相談してください。
まとめ
ポロポロ期は照射後1〜3週間ごろから(熱破壊式は1〜2週間、蓄熱式は2〜4週間が目安)
抜けかけの毛は抜かず、自然に抜けるのを待つ
抜けない理由は、休止期・照射方式・産毛・照射漏れなどさまざま
ポロポロ期のあとに生えてくる毛は、次の照射で処理する
経過に不安がある場合や、赤み・かゆみが続く場合は、施術を受けたクリニックへ連絡してください。効果の出方には個人差があり、判断は医師の診察とカウンセリングで行われます。
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出典
LIGHT CLINIC「医療脱毛後のポロポロ現象とは?」(吹田真一医師監修) https://light-clinic.co.jp/blog/datsumou_shedding/
レジーナクリニック「医療レーザー脱毛は何回で毛が抜ける?」 https://www.reginaclinic.jp/column/sample/
公益社団法人日本美容医療協会「レーザー脱毛を受ける前に」 https://www.jaam.or.jp/news/25
※本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療の判断は医師の診察を受けてください。
