【はじめての人のための完全ガイド】

レーザーの種類と脱毛機

医療脱毛をはじめて検討する人が、しくみ・効果・リスク・料金・契約まで、順番に理解するための一冊

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03 — DEVICES

3つの波長と2つの方式

医療脱毛のレーザーは「波長(3種類)」と「照射方式(2種類)」の組み合わせで理解できます。機器名を覚える必要はありませんが、この2軸を知っておくと、カウンセリングで「なぜその機器を勧めるのか」を確認できます。

3つの波長 — 光がどこまで届き、何に反応するか

図2-1 毛包の断面と、脱毛レーザーが標的にする2つの部位(概念図)

図3-1 波長と到達深度の関係(概念図)。到達深度は出力・肌質でも変わる

    • 強

    • 中

    • 弱

    • 黒く太い毛。ワキ・腕・脚など標準的な部位

    • 幅広い毛質・肌質。蓄熱式機に多く採用

    • 根深い毛(VIO・ヒゲ)、色黒肌・日焼け肌、硬毛化した毛

    • 日焼け肌・色黒肌、産毛

    • 極端に濃い日焼け

    • 産毛(反応が弱い)

2つの照射方式 — 熱破壊式と蓄熱式

熱破壊式(HR方式)

高出力のレーザーを単発で照射し、毛乳頭・毛母細胞を一気に高温で破壊します。従来からの方式で、効果の実感が早く(1〜2週間で毛が抜ける)、太く濃い毛に強いのが特徴です。痛みは強めで、日焼け肌には照射しにくい傾向があります。

蓄熱式(SHR方式)

低出力のレーザーを連続照射して皮膚全体をじわじわ温め、バルジ領域を目標にします。痛みが少なく、日焼け肌や色黒肌にも比較的対応しやすいとされます。効果の実感は遅め(抜けるまで数週間〜1か月程度)で、産毛への有効性も期待されていますが、データは限定的です。

    • 毛乳頭・毛母細胞

    • 高出力を単発で

    • 輪ゴムで弾かれるような痛み

    • 1〜2週間

    • 太く濃い毛(ワキ・VIO・脚)

    • 日焼け肌に不向き。痛み対策が必要

    • バルジ領域

    • 低出力を連続で(滑らせながら)

    • 温かさ〜熱さ、痛みは少なめ

    • 2〜4週間

    • 産毛、日焼け肌、痛みに弱い人

    • 実感が遅く「効いていない」と感じやすい。照射漏れが分かりにくい

主な脱毛機の一覧

    • 熱破壊

    • 熱破壊

    • 熱破壊

    • 熱破壊

    • 蓄熱

    • 蓄熱

    • 蓄熱/熱破壊 切替

    • 熱破壊

    • Candela

    • Candela

    • Candela

    • Lumenis

    • Asclepion

    • Alma Lasers

    • BLUECORE

    • Lumenis

    • 2波長を切り替え。標準的な毛から根深い毛・色黒肌まで対応

    • アレキサンドライト単波長。太い毛に強い

    • 深部到達。VIO・色黒肌向け

    • 吸引で皮膚を伸ばして照射。痛みが比較的少ない

    • 蓄熱式の代表機。痛みが少ない

    • 3波長同時照射。幅広い毛質・肌質に

    • 方式を切り替えられる。冷却機能搭載

    • 2波長同時照射。照射スピードが速い

カウンセリングで確認すると良いこと

    • 使用する機器の名称と、熱破壊式・蓄熱式のどちらか(複数あるなら使い分けの基準)

    • 自分の肌色・毛質・希望部位に対して、その機器を選ぶ理由

    • 産毛が多い部位(顔・背中・うなじ)に対する方針と、硬毛化した場合の対応

    • 日焼けしている場合に照射できるか、できない場合の待機期間

    • 機器が国内で医療機器として承認されているか

要点

「最新機器だから効く」ではなく、「自分の毛質・肌色・部位に合う波長と方式か」で判断します。複数の機器を持ち、部位や経過で使い分けるクリニックは、途中で効きが悪くなった場合の選択肢が広い傾向があります。